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大 峰

米子不動  アイスクライミング 1

コブラ アジトモ 2011.2.18-20
 
2/18 凍稜会S先輩と初めての米子不動。
慣れないスノーシューとソリでラッセルを楽しむが、
米子橋広場に6時間もかかっての疲労困憊には我ながら思いやられる。
足跡も無い純白の広場にたった一つのテントは
とても贅沢な気分だが初めてのエリアだけに心細い。
さらに2時間かけ相当厳しそうな100m超級のMIX氷壁にたどりついたが
それは目標のコブラ(米子最難の氷瀑)ではなかった。
落胆しつつもそのスケールと内容の濃さに五十路の二名大興奮。

2/19
見つけた氷瀑は回り込んで取り付いてみると
ちゃんとつながっており正露丸だと思い込んで登攀開始。
氷壁はところどころ薄くそして僅かながらオーバーハングし
1P目の核心は左端の幅70-80センチ 7-8mの氷柱。
右のスラブは簡単そうだが氷が薄く、難しそうな氷柱の方にそそられた。
2P目は緩傾斜面と思っていたら大間違いで
エチゼンクラゲ状氷塊(直径50-1m上が丸い粗目氷雪、下が無数のツララ)
が次々に出現。アックスもスクリューセットも困難でこちらも手ごわかった。
一箇所になぜか二つのVスレッドを発見したので最近登られたようだ。
3P目の垂直壁はセカンドが落氷を受けたので少し残して撤退となる。
僕が名づけるならエチゼンクラゲ 6級といったところ。

                                          
  




米子不動  アイスクライミング 2
コブラ
予備
 2/20  
 正しい龍神ルンゼを2時間のラッセルでコブラ+アナコンダ到着。 落差、容姿、難度どれも最高級、しかも二本!現物を前にして再びの興奮。 覆いかぶさる巨大ツララは今にも噛み千切られそうなアゴや牙のようで, まさにそれは猛毒コブラにふさわしい。 今年の形は二又になっているので、これぞコブラの牙。 下山の日なのであまり粘れない。制限時間は1時間。 左氷柱はつながっているものの奥が透けて見える薄さなのでパス。 しかたがないので右側のオーバーハング著しいツララ氷壁を登攀。 氷のシワが甚だしくスカスカでアックスが良く効くことはあまりなく,ランナウト気味な上に期待できるスクリューの手ごたえは三本に二本といったところ。 おもしろいのは垂壁に氷着した雪が積もってキノコ状に成長し それがあちこちニョキニョキ生えているのだ。 それがアックスのスイングの邪魔になって指を打ちそして、足を置いては崩れて宙ぶらりんの繰り返しで冷や汗噴出。 ビレーヤーのそばには、おびただしいツララやキノコ氷の落氷があったようだ。 オーバーハングが続くとリーシュに手首が縛られるので痺れて辛い。 シモンピラニア(ストレートシャフト)の限界!緩傾斜部分の直下には40-50センチのキノコのヒダ状の張り出しがあり、大峰 閻魔大王以来のスカスカ氷のドッカブリかと案じられ鳥肌が立ったが 登っていくうちに弱点を発見でき30mほど登攀しカリフラワー氷の緩傾斜部に無事到達。  Vスレッドで撤退。  正直言うとシーズン中、毎週通う大峰(紀伊半島)の氷より簡単だと思っていた。 氷瀑はつながったばかりが最もしょぼくて不安定で、斜度も高くて厳しいものだが、大峰の100m級は氷柱がつながったその時が最後のチャンス。 それを逃すと落ちて無くなっているという深刻さがある、一方時間の経った低温の氷は硬くて安心なのだがスクリューセットに時間がかかり、複雑な形状が邪魔になってスイングが難しい。 それは低温で流水と雪の多い米子ならではの自然の造形だと思った。  1ピッチだけだが核心と思われるコブラ右を無事に登れたことがとてもラッキーだと思った。  
6級+だと感じた。     Wリーシュ+フイフイ使用
氷の芸術、クラゲにキノコにイカ、タコ氷塊は登った者だけが知る実に楽しくも恐ろしい米子名物といえる。
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アナコンダ         コブラ
      

ツララを掻き落すと凄まじいオーバーハングとなった。


次々に立ちふさがる氷の芸術




      帰りに龍神を登られる群馬のSNOさんにGW剱以来の再会。
      正露丸だと思って登った氷瀑は「味とも」だと教わりました。
      先週も登られていたようです。二日目に大沢へ行く二人Pと歓談。
      オンシーズンなのに3パーティとは少ないですが今年最後のチャンスだったようです。
      完登はなりませんでしたが両日米子氷瀑の洗礼を受け大満足でした。
      とくべえさん シュクラさん トモキチくん オヤジくん のページ参考になりました。
      ありがとうございました。
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