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予備

 一番星

甲斐駒 戸台 七条の滝
2012. 2. 11- 12

一番星 

10年前に発見した甲斐駒戸台の最奥の氷瀑「一番星」
弱点の無い 90mオール5級+の垂直氷瀑、下から上まで完全無欠の5級+だ。
90mだが米子級。米子で言えば龍神級だ。
当時未熟な単独登攀に挑み,5時間張り付き8割方に達したものの疲労困憊により敗退
。そのショックが強烈で単独登攀はあきらめソロエイドも手放した。リベンジする気も起こらな
かった僕にとっての幻の氷瀑「一番星」
初登ではないようだがトポも無くネット検索しても写真すら手に入らない。
七条の滝で出あった東京のパーティーも知らない幻の氷瀑のよう。
                                                    ツララ洞窟45m
2/11 ぽっぽのツジモに付き合って甲斐駒戸台へ。
五条F1−F2 をフリーで越えた。ちまちま支点をとっていると激しい水しぶきでロープが濡れる
。濡れたロープはたちまち凍ってハリガネとなりATCを通らない。
10年前はワンビバで取りついた。今回ちょっとハードなワンデイ計画だったが、運良く凍結し
た渓流に固く締まった積雪、固い氷に恵まれ 3時間2Pで完登。  ハンギングビレー不可
避と思われたがちょうど45mにて大ツララを叩き落として快適なツララ洞窟を作成。 2P目も
ちょうど45m程となり予想外のスケールの大きさに驚いた。 10年前3月の一番星は春雨
の直後で両側の氷のヒダが無く、まるで数字の1の形そのものだったが、今回は右端にも氷
柱が派生し幅が広くて派手な衣をまとっていた。  懸垂下降のとき暗くなった北の空に一
番星が瞬いていた.
  
 

   

予備
 七条の滝

七条の滝
2/12
初日の疲れで目標の象の鼻氷柱はあきらめて七条の滝。 F1をたか
まき本来の1P目(ナメ)を各々フリーで越したので1時間早く出発の
先行Pと同時の取りつきとなる。左側のノーマルルートを譲り右側を直
登した。 終了点まで70mの垂線を引くルートで僅かなオーバーハン
グ+クラゲ+シャンデリアで6級だろう。 南向きの氷壁がみるみる朝日に
照らされガラスの城状態となって光り輝き魅了された。 これだけ太陽
の直射にさらされながらもサイズを維持する大氷瀑は珍しい。
1P目凍った雪壁3級25m
2P目が中間支点を取りにくい25m6級の核心だが、スクリューの位置
をクラゲ氷塊の入り隅にセットやVスレッド、シュリンゲ巻きの併用で確
実に登攀。 先行の落氷を避けるため垂壁最上部にハンギング状
態でピッチを切る。 3P目アイス初リードのツジモ4級20mリードで完
登。
ミヤモ長時間のハンギングビレーに痺れが切れ両足マヒ。
暗くなって駐車場着。 いやーほんまに遠かった。

初日15時間行動
翌日12時間行動+運転

  
  チキンハートな単独登攀 大峰 グランドイルージョン