10年前に発見した甲斐駒戸台の最奥の氷瀑「一番星」
弱点の無い 90mオール5級+の垂直氷瀑、下から上まで完全無欠の5級+だ。
90mだが米子級。米子で言えば龍神級だ。
当時未熟な単独登攀に挑み,5時間張り付き8割方に達したものの疲労困憊により敗退
。そのショックが強烈で単独登攀はあきらめソロエイドも手放した。リベンジする気も起こらな
かった僕にとっての幻の氷瀑「一番星」
初登ではないようだがトポも無くネット検索しても写真すら手に入らない。
七条の滝で出あった東京のパーティーも知らない幻の氷瀑のよう。
ツララ洞窟45m→
2/11 ぽっぽのツジモに付き合って甲斐駒戸台へ。
五条F1−F2 をフリーで越えた。ちまちま支点をとっていると激しい水しぶきでロープが濡れる
。濡れたロープはたちまち凍ってハリガネとなりATCを通らない。
10年前はワンビバで取りついた。今回ちょっとハードなワンデイ計画だったが、運良く凍結し
た渓流に固く締まった積雪、固い氷に恵まれ 3時間2Pで完登。 ハンギングビレー不可
避と思われたがちょうど45mにて大ツララを叩き落として快適なツララ洞窟を作成。
2P目も
ちょうど45m程となり予想外のスケールの大きさに驚いた。 10年前3月の一番星は春雨
の直後で両側の氷のヒダが無く、まるで数字の1の形そのものだったが、今回は右端にも氷
柱が派生し幅が広くて派手な衣をまとっていた。 懸垂下降のとき暗くなった北の空に一
番星が瞬いていた.